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2008年4月 7日 (月)

席替え

個別ケアをめざして、排泄介助をA,B2グループ制にしてほぼ1年が経った。

グループ制の意識も浸透し、常勤職員の間には居室担当としての責任感もずいぶん出てきたように思う。シーツ交換やリース衣類の整理などはアルバイトを雇い、入浴の着替えの準備などはご家族に予めセットしてもらうようにするなど、業務の見直し&アウトソーシングも行われた。おかげでパートも雑務的なものから解放され、利用者との接触がより多くなった。



そして第二弾として、食堂の席替えをすることになった。

今まではAB利用者が混在していたが、仕切りの壁こそないものの食堂の真ん中を境に大きくAグループとBグループに分けた。

机も向かい合わせに座るパターンをやめてコの字型にしたり、小さな島に分けたり・・・グループ責任者となった職員は、数ヶ月前からああでもないこうでもないと図面を引きながら案を練っていた。

車椅子が出入りしやすい場所か、ソリの合わない人同士は離れているか、いじめが起こらない組み合わせか、歩行器が近くに置けるかetc...

そして、今までカウンター近くに食事介助が必要な重度者を集めていたのをやめた。あちこちに要介助者が分散することにより、職員も分散する。食介しながら職員の目がすみずみまで届くようにしようという狙いだ。今まではどうしても自立の人には目が行き届かなかった。

食後は我先にトイレへと向かう人、居室へ帰る人、トイレ誘導、はたまた配膳車を下げに来る厨房職員など、食堂前のメインストリートはいつも渋滞が起きるのだが、A,B分かれたことで動線も少しはすっきりするかもしれない。




主任が席替えの趣旨を利用者に説明し、「気に入らないところがあるかもしれないけど、これでしばらくやってみましょう。ご理解とご協力をよろしくお願いしますね」と挨拶、いよいよ民族大移動だ。

・・・予定では1時間で終わるはずが、2時間近くかかってしまった。

殆どの人は新しい席に納得された。今まであまり話したことのなかった人が隣り合わせ、「よろしくね」などと挨拶している。

ところがというかやっぱりというか、数名、ゴネる人がいた。こういう時、必ずと言っていいほど文句を言う人が出てくる。で、たいていの場合、ゴネ得なんだよね(爆)。小学生時代の席替えを思い出す。

この人は多分ゴネるだろうと思われる人には2案3案が用意されていた。それでだいたい丸く収まったが、想定外の人が最後まで揉めていた。

Kさん(50代女性、若年性アルツハイマー、パーキンソン病)は普段はおとなしくあまり自己主張しないタイプだが、今回はずいぶんと拘った。

最初の席は「TVの真下だから見えない、音がうるさい」。次の席は「窓際で暑すぎる」。

職員が困っていると「前の席でいいわ」。イヤだって言ったじゃないの。もう他の人が座っちゃったよ。だいたいKさん暑いはずよ、着込み過ぎ。もう春だし、カーデガン脱ぎましょ。ほらこの席でちょうどいいでしょ、TVもよく見える。「そうね」と納得して5分としないうちにまたカーデガンを着込み、「暑い。変えて」の訴え。

「わがまま言わないの。みんながわがまま言ったらどうなると思う?」 今にも切れそうな職員に、「わがままだとわかってる。でもイヤなの。もうイヤッ」 顔を真っ赤にして抗議、そして失禁・・・。

ここの主のような I さんが、「なんでKさんだけ変えてもらってるの!」 ズルイと言わんばかりのキツいひと言もあり、夕食前の食堂は一波乱ありそうな気配が・・・。

そのあとどうなったのか、ちょうど上がる時間となったのでわからないが、今度出勤したら大幅に変更されている気がする。

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