勉強会 ・認知症 (4)
認知症高齢者ケアの対応
1.話すときは近寄って相手の目を見ながらゆっくりと
2.話の内容よりも感情を汲み取る
「あれ」「これ」という指示語はできるだけ避け、具体的に簡潔に表現するよう心がける。
3.高齢者の意思を引き出すような対話を
「○○欲しい?」よりも「欲しいものは何?」という会話が望ましい。
4.生活暦の中で充実していた頃、輝いていた頃のことを話題にし、関心を揺り起こすよう試みる。
5.個別性を大切に、受容と傾聴
どのような話でも十分聞く。
6.自尊心を傷つけない
間違ったり理解できない行動に対して、叱ったり訂正したりすることは無意味である。叱られた原因が理解できず屈辱感だけが残り、度重なるとうつ状態になったり被害妄想的になったり攻撃的になったりもする。間違っていても危険を伴わない状況なら、強制的な指導はしないで忍耐強く高齢者に合わせる。
7.納得できるように話す
状況や相手により言葉を変えたり、しばらく間合いを置いたり、(対応する)人を代えたり、工夫や機転をきかせて納得するように話す。
8.介護者のペースで物事を運ばない
一般的に高齢者は動作が遅く、タイミングがずれる場合が多い。一方、介護者は忙しく動き回っており、認知症高齢者は周囲の状況が理解できずに落ち着きを失うことがしばしばある。介護者は全員が一時に動くのではなく、高齢者とゆっくり行動を共にするスタッフを残して、ペースを乱さないような配慮が大切。
9.情報は簡潔に
いくつものことを一度に伝えると混乱する。単純な内容にして一つずつ伝える。時間がわからなくなる場合が多いので、将来のことを言うと「今」と勘違いして大混乱することがある。
10.わかる言葉を使う、姓名で呼ぶ
高齢者は流行語は覚えられない。周囲が流行語で話すと疎外感を覚える。標準語で話し、人によっては生まれ育った言葉で話すと通じることがある。認知症が高度に進むと、自分が誰であるかもわからなくなってくるので、普段から折に触れ姓名で呼びかける。
11.非言語コミュニケーションを大切に
優しい仕草や柔らかく温かい眼差しで接する。手を握る、肩を抱く、背をさするなどの非言語コミュニケーションが大切である。
12.遠くから呼びかけずに近くで話す
テーブル、ベッドなどの障害物をはさんで話したり、高齢者が他に心を奪われている時に話しかけても効果はない。少なくとも1m以内に近づいて話しかける。個々にあわせて最も効果的な位置をとる。
13.後ろから声をかけることは絶対にしてはならない
驚いて転倒したり、大事に至ることがある。
◎気をつけたい(してはいけない)対応
・不安を増す言葉かけ
駄目だよ!/何をしているの!/そうじゃないでしょ!/そんなことがあるわけないでしょ!/何回言ったらわかるの/○○だって言ってるでしょ /○○して!/ ○○ちゃんあっち行って/もういいの!/こっち来て! など
・職員の態度
腰に手を当て立ちはだかる(威圧的態度) /聞こえないふりをする(無視)/一方的に話す/相手の言うことを聞かない/突然相手の顔を覗き込む/突然相手の顔を触る/断りもなく相手の私物に触る/断りもなく相手の身体に触る/子ども扱いをする(幼児言葉での対応)/忘れていることを人前で質問する(年齢を聞く、職員の名前を聞くなど)/失敗を注意、叱責、訂正する/失敗させまいとうるさく干渉する/行動を制限する/きめつけた口調や乱暴な言動
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