頭突き、イッパ~ツ!
最近入所したW氏(70代男性)、左半身麻痺&拘縮がひどい。言語障害はないが、ほとんど言葉を発しない。暴力行為(なぐる、蹴る、噛む、ひっかく、つねる)があり、2人か3人で介助、一人がW氏の右手を握っていないことには介助者にパンチが飛んでくる。
長いこと病院で寝たきりにされていたそうだ。人間不信に陥っているのか、会話は成立せず、何を尋ねても目をギロギロさせて睨み返すだけだ。発する言葉は「痛い!」だけ。言葉の代わりに手が出る。W氏の介助後はみんなどこかにひっかき傷が出来ている。
でもここでは寝たきりで放っておくわけにはいかない。食事のたびに起こして車椅子にも乗せるし、もちろん定時にはオムツ交換もするし、褥瘡の手当てもする。今から何々をしますと声かけしても、身体に触られるだけでも痛いのではないかと不安なのか、手が出る。
先週の金曜の入浴で、私ははじめてW氏と関わった。
脱衣所で機械浴のチェアーに移し、座りが浅かったので両脇から職員2人でかかえて深く座りなおそうとしたときのこと、右側(健側)にいた私が身をかがめてW氏の足を抱えようとしたその時、ガァ~ン!と音がして、目から☆が飛んだ。 w(☆o◎)w
痛~~~い! 左耳がジンジン。どうやら耳に頭突きを食らったらしい。く~、そう来たか~。
大丈夫? 大丈夫大丈夫、ちゃんと耳は聞こえる。でもこれでもし鼓膜でも破れたら、難聴にでもなったら、どうしてくれるのよ!?
暴力行為のある人は今までにもいたが、こんな人は初めてだ。はっきり言って怖い。怖い思いまでして下手すりゃ怪我までして、なんでこの人の世話をしないといかんの? 出来るならやりたくない。でも誰かがやらないといけない。
暴力行為があるから病院でほったらかしにされたのか、ほったらかしにされたから暴力行為が出るのか、とにかく悪循環に陥っているのは確かで、どこも引き受けなかったのをここの上のお方の知りあいだか何だかの縁で受け入れることになったらしいが、現場にしてみれば、なんで?という思い。時間が経ってここに慣れれば改善するだろうか。
身体のケアよりもメンタルケアを。でなければ職員にアメフトの防具を!(爆)
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コメント
私の施設にもいらっしゃいました。
80代の女性ですが、暴力、暴言(とにかく人を罵る)あり、しかも体格の非常によい方なので、トイレ誘導、入浴介助は3人がかり。それでも関わった職員は生傷と青あざが堪えませんでした。
(私は何度か叩かれた拍子にメガネを飛ばされ、買い換えました)
過去形なのは、今は経管栄養となり寝たきり状態だから・・・。
ほとんど反応もなく横たわっている姿に、憎たらしいくらい元気だった頃を懐かしく思ったりして・・・ちょっとしんみり。
な~んて、今その状態だったらそれどころではないですね。
防具で防御でもなんでもして、おけがのないようにね~。
投稿 koma | 2007年7月20日 (金) 21:06
>komaさん、こんにちは。
そうですか、やっぱりどこにでもこういう方はいらっしゃるんですね。
私、きのうもしっかりつねられましたよ^^;
「こないだはすごく痛かったから、もうしないでね」
と言ったら、今度は腕をキューッと。
肉じゃなくて薄皮一枚を爪の先でつまむから痛い痛い。
ほんと、どうしたもんでしょうかね。
投稿 kaorim | 2007年7月21日 (土) 14:41
うちにもいらっしゃいます。
小柄な女性なのに、その力はものすごい。
トイレ介助で、両脇を抱える職員は踏ん張っていないとよろけます。
振り払おうとする手を押さえながらも、つねられ・にぎられ・ひっかかれ・・・
そして、下着を下ろして介助する職員は蹴られます。
トイレに行かないわけにはいかないしね。
お互い、できるだけケガのないようにがんばりましょう!
投稿 みけ | 2007年7月22日 (日) 09:47
>みけさん、こんにちは。
うっかりよろけてコケたりしようものなら大変ですものね。
つねられようが噛まれようが放り出すわけにもいかないし。
やっぱりね、意に反して動かされるのがイヤとか
痛さに対する恐怖心から出る行為なんでしょうかね。
それと職員が信頼されてないってことかなぁ^^;
投稿 kaorim | 2007年7月23日 (月) 10:13
すばらしいブログ拝見しました。京都府北部丹後で介護に携わる理学療法士です。
破壊行為が他者に出たら暴力行為だし自分に出る方は自傷行為と呼ばれますね。呼び方が変われどこの破壊行為は根が一緒のこともあるようです。たとえばいつもの介助で「こんなにお世話してもらってすみません。ありがとうございます」と丁寧な方もいれば「おまえよりあの職員の方がええわ」とムカっとくることを必ず言い添える方・・・。でもどちらも「世話になってしか生きられない身体になってしまった」という思いに駆られて出た言葉ですもんね。
Wさんにどう関わるか?僕には答えはありません。大変な人はホント最期まで大変なことが多いですし左片麻痺があれば脳の実質的な障害として人との距離がうまくとれない(空間認知障害の関係版!?)方も多くお会いします。結局、食事・入浴・排泄がその人らしくできて その方の居場所だったり役割だったりがあって「ここにおってもええんやな」とか「もういっぺん生きていったろう」と思ってもらえるまで関わり続けるしかないのかなと思っています。そして最初は過去の生活歴を教えて頂き、できるだけそれに添うような部屋の環境設定から入ると思います。そして排泄でいい便がでたらどうか好きなもん食べたらどうか・・・10個ぐらい考えて試していく、折れずに・・・。また私のブログにも遊びに来てくださいね。
投稿 matumoto | 2007年7月24日 (火) 05:47
>matumotoさん、いらっしゃいませ&はじめまして
コメント、ありがとうございます。
>「世話になってしか生きられない身体になってしまった」
この思いを、どなたも多かれ少なかれお持ちですね。
そこからどう生きる希望や意欲につなげていくか。
断片的にしか関われない者としては、
その時その時をなんとか快適に楽しく・・・
と思って試行錯誤しております。
もっと職員同士の情報交換、カンファも必要でしょうね。
ところで、丹後といえば久美浜が私の父の故郷です。
子供の頃は祖母がまだ元気で、
よく父に連れられて海水浴に行きました。懐かしいです。
ブログのURLを書いてくださいな、遊びに行かせてもらいますよ。
投稿 kaorim | 2007年7月24日 (火) 15:32