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2005年7月 7日 (木)

勉強会・キネステティク

最近注目を集める「キネステティク」という言葉を、介護に携わる人なら一度は聞いたことがあると思う。本来は単なる介護法ではない、生理学、物理学、心理学etc.が基礎となった学問なのだそうだが、このキネステティクの概念を介護(体位変換・移乗)に生かそうというのである。

なかなか一口では説明できないシロモノなので、詳しく知りたい方は以下のリンクへ飛んでください。m(__)m

「キネステティク」とは何?

キネステティク 健康増進と人の動き←キネステティク開発者の著書

簡単に言えば、人体を7つの塊(マス)・・・頭部・胸部・骨盤部・上肢・下肢 と、6つのツナギ(関節)・・・頚部・両肩関節・腰・両股関節 に分け、このマスの重さを一つずつ移動させることによって身体全体を楽に移動させる。マスの重さを隣のマスに移し、軽くなったところで動かすという、スパイラルな動きによって人は楽に移動できるという。

従来のボディメカニクスと違い、被介助者の自然な動きを引き出し利用するので、介助者は楽であり負担が少ない(らしい)。

講習では、仰臥位での水平移動&上方への移動、仰臥位から側臥位へ、側臥位から端座位へ、端座位から車椅子への移乗(その逆も)、を実技体験した。

さあさんのかかってキネステティク  ←ここで介助の実際が動画で見られます

で、やってみた感想は・・・ビミョー^^; 最初からこれを実技として教わっていれば当たり前のように身についただろう。ドイツでは看護学校の90%はこの方法で体位変換を教えているという。私が教わったのは従来のボディメカニクス。これが身体にしみついているうちは、理屈はわかっていてもなかなか身体が新しい動きに対応できない(トシのせいもあるか)。

例えば、車椅子への移乗。利用者を介助者の肩の上にかつぐ動作、あるいは腰の上に乗せて利用者の上からおおいかぶさるように支える動作は、やったことがないので不安だ。実際、先輩が或る利用者さんで試してみたところ、利用者さんの腰がくだけ、それを支えきれずにヘナヘナと二人して床にへたりこんでしまったそうだ^^; 水平移動や上方移動はなるほどと納得できる。ただ慌しい現場において、時間をかけてこれがやれるかとなると、「?」。 

まぁ何でも一度の講習で身につくほど簡単ではないってことだ。利用者さんの状態も一人ひとり違うし、一番いいのは、実際に「この利用者さんの場合はこう、この人の場合はこう」と、先生に手取り足取り指導してもらえれば・・・。

それよりも大事なのは利用者さん側がどう感じるかということだろう。変化を嫌うかたも多く、「新しい介助法を試させてもらえますか?」とお願いしても、「イヤ」という答えが多いのだ。

利用者さんも安心できて心地良くて、介助者も自信を持って行うことが出来たなら、取り入れるのには賛成だが、今の私の技術ではまだまだ^^;

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コメント

Rxあおやまのスーパートランス
もなかなかです

私もはじめてのころ
このトランスは結構考えました
ひざをつき、まったく立ち上がりでできない方などは
横移動をしたり
ひざをつかったりと

身体の介助は
頭で理解して
それを自分の手足を使って
動作の介助をするので
そこに、利用者個々の
不自由が加わりますので、ほんとに
スペシャルな介助ですよね

投稿: The社会福祉マン! | 2005年7月 7日 (木) 15:06

恥ずかしながら、初めて聞きました(^-^;
早速キネステティック覗いて、
私たちが習ったボディメカニクスとは随分違いますよね
介助者だけでなく、利用者さんもラクならその方がいいけど、
やっぱりみなさん抵抗あるでしょうね
新しい事を受け入れにくいのが高齢者ですものね

ありがとうございました、もっと勉強します(^-^;

投稿: non | 2005年7月 7日 (木) 17:18

私にとってはまったく初めて聞く言葉です。
なるほど・・・・画像見たけれど自分で動いた意識はもてそうな感じですよね。
うちの亡くなった義父はリュウマチと坐骨神経痛で歩行困難な時期がありました。ベッドから車椅子への移動はそれはもう腰は命!でふんばってやっていた記憶があります。
安心感と言う意味では患者さんも介護するほうもやはりこのほうが良い気がしますが。。。やはり慣れてないのかな^^

投稿: mama | 2005年7月 7日 (木) 17:38

>The社会福祉マン!さん
不勉強のため、RXあおやまさんって知りませんでした。
今回検索して初めて知りましたが、フリーの介護人なんですね。本、面白そうですね。
新しい介助法、なかなか練習する機会がありません。

>nonさん、いらっしゃいませ。
文字化けしないようですね、よかった^^
また来てくださいね。

>mama
義理のお父さん、大変だったでしょうね。
身体介助は介助者次第で楽にも苦痛にもなるし
一番その人に合う介助法を職員同士でも意見交換して
いるのですが・・・つい介助側のやりやすい方法、自分の
確実に出来る方法になりがちです^^;


投稿: kaorim | 2005年7月 7日 (木) 23:00

PTです。
従来のボディメカニクスというのが問題ですね。

どうも、自然な身体の動きを考えたボディメカニクスが理解できていない人が多いと思います。特に、看護系の本では、間違えたボディメカニクスが蔓延っています。その辺りもチェックする目が必要だと思います。

移乗の生理学 として、自然な動きを考えることにおいて、キネステティックは共通する部分があるでしょうね。

投稿: MH | 2005年8月17日 (水) 11:58

自然な介助として、さらに、質の高い介助として考えた場合には、

ズボンやベルトを持つこと、
対象者の脚の間に介助者の脚をいれること

などの写真を使ったボディメカニクスというのはやめて欲しいものですね。(間違えているので)


また、基底面を基準とした、重心を近づかせるという記述もボディメカニクス的に間違えているので注意が必要です。

このように、看護・介護系のボディメカニクスの記述には間違いも多いので注意することが大切かと

投稿: MH | 2005年8月17日 (水) 12:06

>MHさん、はじめまして&いらっしゃいませ。
ご意見ありがとうございます。
そうですか、そんなに間違ったことを、高い授業料を払って
私たちは教わってきたのですか^^;
そもそも新人は、何がどう間違っているのか、判断すら
出来ないです。教わったことを良かれと思って行います。
現場では先輩たちのやっていることを真似します。
もし間違った方法が蔓延しているとしたら、
なんでそうなってしまっているのでしょう? 
なんで間違ったことを教えたり、本に載せたりするのでしょう?
どこに原因があると思われますか?
教わったほうはいい迷惑なんですけど。

看護介護とリハでは、間違っているというよりも
観点が違っているのでしょうか。

最近、日常的にやっていることが間違っていると
言われることが多く、ちょっと戸惑っているのですが。
なぜ間違っているのか、どうするのがよいのかが
自分できちんと理解できないと
仲間にも先輩にも間違いだよと言えません。

投稿: kaorim | 2005年8月18日 (木) 12:36

kaorimさん、ご無沙汰しています。久しぶりに回ってきました。

間違った方法が蔓延しているのは、なかなか従来の方法を変えることができない人が多いからでしょう。
先日、私が関わっている病院の看護部の研修をしたら、今まではなんとしんどい方法をしていたのだろう。という反響でした。
翌日の外来では、それまで3名がかり移していた方を一人で移すことができて、拍手喝采だったようです。

気づき始めた看護師の方は、より自然な動きが介護者・要介護者共にできる方法を指導するようにしています。大学の教員でも、自分たちが詳細なポイントを説明できなければ、代わりに説明して欲しいという依頼もありました。

投稿: MH | 2005年9月 7日 (水) 08:51

看護介護とリハとで観点が異なる。 ということは以前はあったと思います。
しかし、介護は単に手伝うことではなく、対象者の能力を最大限に引き出すように援助すること、が大切です。その視点がなければ、自立支援の介護とはなりません。

自立支援の介護はリハビリテーション介護となってきます。
そして、単なる手伝い型の介護は、自立支援にはつながりません。

介護現場には多くの誤解がありますが、一つ一つを解明していくためには、自分ならどうされたいのか、より当たり前の生活って何だろう ということを見つめることが大切かと思います。

投稿: MH | 2005年9月 7日 (水) 08:56

>MHさん
↑の私のコメント、かなり感情的な書き方になってしまっていたため、気を悪くされたことだろうと気にしていました。m(__)m

私も少しずつではありますが、出来るところからやっていこうと思っています。
今まで自分がまだ新人だったこともあり、つい必要以上に手伝ってしまっていた部分もありましたが、最近は残存機能を活かすべく、手をかける前に声をかけて自分で動いてもらうよう促しています。
ところが、ラクしたい利用者さんもいて、そういうかたは相手を見るんですね^^; このスタッフはやってくれると思ったら自力で動かないし、やってくれないと思ったら自力で動く。で、やってくれそうなスタッフ(主に新人)を選ぶ。
スタッフが誰であれ、同じ介護ができれば問題はないんでしょうが。なるべくそういうことのないよう、スタッフ同士、きめ細かい連携でやっていきたいと思っています。

投稿: kaorim | 2005年9月 7日 (水) 10:46

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